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記念誌『湧水万古』ができるまで |
(印刷用)pdf |
南高100周年記念誌委員長 染谷 英夫 |
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母校が平成22年(2010)4月から、中高一貫校になるということで一番心配なのは、校名に「南多摩」の文字が残るかどうかでありました。小林校長先生から今年(2009)7月に、希望通りに内定した旨のお電話をいただきましたが、それでも心配でたまりませんでした。 しかし、平成22年(2010)4月には、南多摩中等教育学校として、輝かしいスタートを切るものと確信し、私事ですが、3年前に購入した車(母校の100周年を祝ってナンバーは「2008」を取得)と入れ替えて、9月には新たに新車を購入したのです。 |
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もちろん、2010年スタートの母校の中高一貫校を祝う意味で、その車のナンバーは「2010」にしたのです。 その後、10月2日に「南多摩中等教育学校」として最終決定されたことを知り、安心いたしました。心からお祝いを申し上げます。 |
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同窓生から愛され、母校に誇りが持てる記念誌づくりを |
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記念誌の編集作業風景 |
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さて、南多摩高校は前身が女学校で、昭和25年に男女共学の都立南多摩高等学校になり、現在に至っています。ですから、女学校を卒業された同窓生は大勢、今も元気にご活躍されています。記念誌委員の中にも、府立第四高等女学校を卒業された方がおられました。 したがいまして、2つの教育環境が異なる同窓生のどちらもが歓迎してくださる記念誌を作らなければならないと考えておりました。と同時に、記念誌は永遠に学校の財産になるものであり、現在の生徒さんはもちろんのこと、今後入学されて来る生徒さんたちも、母校に誇りが持てる、明日への希望と勇気が湧いてくる記念誌づくりを肝に銘じておりました。 |
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笑顔が絶えない明るいチームワークの中で |
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学校の100周年の記念誌作成となりますと、一般の商業本と違い、いろいろと制約があり、度が過ぎた企画編集はできません。 しかし、他校の立派な記念誌を参考にするあまり、重い内容になってしまいますと、本棚に飾られたままになってしまう恐れがあります。本棚で鎮座したままの記念誌にならないように、新時代にふさわしい南高独自の思い切った企画編集で、過去の慣例にとらわれない、感動満載の記念誌作成をひたすら心掛けたのです。 それを実現するには、記念誌委員会自体が、常に笑顔が絶えない明るい雰囲気の中で、心を一つにして最後まで奉仕作業ができるかどうかが大きなカギでもありました。 |
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編集作業も真剣そのもの |
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幾多の苦難・危機を乗り越えて誕生した記念誌 |
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誕生いたしました記念誌『湧水万古』は、他校の100周年記念誌と比較されると、お気付きになると思いますが、いろいろな面で大胆な企画編集になっております。人真似で、そつなく仕上げても、そこには新味も進歩もありません。 幸いにして、100年に一度の記念誌づくりをお手伝いするのには願ってもない、人柄の素晴らしい有能な先輩・後輩に恵まれ、各自の能力が遺憾なく発揮され、互いの役割分担を十分に果たすことができたのではないかと考えております。 ふり返りますと、記念誌委員会の行く手は決して順風満帆ではなく、盤根錯節、幾多の困難がありました。しかし、記念誌委員の絆は強く、苦難、危機を乗り越えることができました。 昭和20年8月2日未明のB29の爆撃で、八王子は焦土と化し、母校は全焼したこともあり、資料が乏しい現実には、がく然といたしました。しかし、有り難いことに、多数の方々から貴重な資料が寄せられ、大変助かりました。ご支援くださった方々に、この場をお借りし、改めて厚くお礼申し上げます。 とにもかくにも、採り上げなければならない分野、項目など不行き届きの点が多々あったと思いますが、どうぞ、ご寛容賜りますようお願い申し上げます。 |
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感謝を込めて、末永く記念誌『湧水万古』のご愛読を |
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記念誌完成後に、旧教職員方をはじめ、大勢の方々からお礼の手紙や、お祝いの電話などを頂戴いたしました。感謝、感激この上なく、うれし涙に暮れる日が続きました。 『湧水万古』作成に編集委員は数年間、編集に参加できない多くの同窓生の声なき声を踏まえながら、微力ですが全精力を傾注し、奉仕活動をさせていただきました。 それだけに、皆様方からの温かいお心遣いを賜り、数年間の苦労が報われた気がいたしました。改めまして、記念誌委員一同、謹んでお礼申し上げます。 これは余談で恐縮ですが、記念誌委員は、元はと言えば赤の他人でしたが、今や家族の付き合いで、今後も生涯の友としてお付き合いをしていこうと、「湧水万古の会」と銘打ち、打ち上げ後も、楽しい会合を重ねております。 末筆ですが、母校の一層の発展と、皆々様のますますのご健勝とご繁栄を祈念いたしますと同時に、記念誌『湧水万古』を末永くご愛読のほどを切にお願い申し上げます。 |
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記念誌委員会のメンバーたち |
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『湧水万古』の誌名由来 |
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『湧水万古』のポスター |
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八王子の街は、湧水の街といっても過言ではありません。校歌の冒頭は「湧き水は街をめぐり」で始まり、合唱祭で歌った想い出は強烈な印象として心に刻まれています。 「湧水も、学校も、永久に、永遠に尽きることなく栄え続ける。」 記念誌『湧水万古』の由来は、100年の伝統を元に築き上げられてきた母校の記念誌名にふさわしい、奥深い、重みのある、清らかな生命の躍動感をもった、誇らしい題字と考えています。 |
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●記念誌『湧水万古』は、僅少在庫がございます。購入をご希望の方は、「100周年記念誌 湧水万古」のページをご確認の上、電話かメールでお申し込みください。 |