湧水万古の会「その時私は―東日本大震災」を発行

20110705

 

 

 

 

その時私はー東日本大震災」の表紙

 「その時私はー東日本大震災」(写真)と題する本が6月26日に発行された。

 

 3・11の「その時私は」どこでどのように大震災と対峙していたのか?が綴られている。

 執筆者は母校創立100周年記念の記念誌作成メンバーで結成された「湧水万古の会」有志10名。

更に被災地・仙台より「湧水万古の会」メンバーのもとに寄せられた大先輩(昭和13年卒)からのハガキ等も加わった。

 資料として震災直後の新聞切り抜きも数ページに渡って収められている。

 

 「その時私は」自宅ビルの5Fで、八王子駅周辺の歩道で、西日暮里で、自宅テーブルにつかまって、昭和初期に建造された神保町のビル5Fで、発車直前の電車の中で、コタツで、市役所1Fで、横浜中華街で、そして仙台で大震災に遭遇。

 

 「この大震災の体験を文書にし、後世に残しておく必要がある」と思うに至った湧水万古の会染谷会長は会員各位に原稿を依頼。呼応した10名が臨場感溢れる体験を綴った。原稿は染谷氏によって短日月の内にまとめられ、70ページに及ぶ実に立派な本として発行(非売品)された。

 

 文中に忌野清志郎の「サマータイム・ブルース」の歌詞が紹介されているが心に染みた。

 被災地の一日も早い復興を深く祈りつつ、体験を綴った一人としてこの本を紹介させていただいた。

 

(44年卒 井上務)